貝殻利用研究会 2021年度の活動

久々の更新です!

2021年度の取り組みを報告いたします。


①東京湾大感謝祭2021 オンライン展示に出展   

 コロナ禍のためオンラインで開催された東京湾大感謝祭で、オンライン展示に出展しました。出展ブースでは、動画を含めて貝殻利用研究会の概要やSDGsに向けた取り組み内容を紹介しています。

 貝殻利用研究会 オンライン展示内容

 (2021年版は2021年10月1日~2022年9月30日まで公開)


②「豊かな大阪湾」環境改善モデル事業の

取り組み

 大阪府では、生物生息場の創出等を目的とする実証実験を実施しています。本会は、2019年度~2022年度にかけて、貝殻技術を活用した生物生息空間の創出事業を行っています。

 海中では、設置した貝殻基質に生息する生物をついばむウミタナゴの様子が確認されたり、引き揚げた基質から魚のエサとなる生物が多く出現し、貝殻構造物が生物の生息場として機能していました。



③白石島に設置した小型貝殻魚礁の調査報告

 20208月、天野産業㈱や漁業者らと共に岡山県笠岡市白石島に小型貝殻魚礁を設置しました。2021年10月の調査では、産卵していたマダコ4個体が確認された他、メバルやカサゴ、キジハタ等の魚類も観察されました。

 引き揚げた小型貝殻魚礁からは、マナマコやカサゴ幼魚が見られました。

 簡易報告書は、こちらからご覧になれます。


④クエ放流保護育成礁の開発

 クエ種苗等の放流受け皿となる「幼稚魚保護育成礁」を開発しました。

 試験礁を設置した実海域での効果検証と、水槽実験によるクエ種苗の隠れ場や餌場効果を検証した結果をもとに、製品を開発しました。


 実験結果は、こちらからご覧になれます。

シェルサンド(貝殻敷設)による環境改善技術

  シェルサンドとは、主として海域における底質環境対策の覆砂材として使用するもので、カキやホタテなどの貝殻を活用します。貝殻を活用し、悪化した底質を改善し、生物生産性・多様性の向上を図ります。

 これまでに、有明海や瀬戸内海において、水産資源の回復を目的とした底質改善を図るため、シェルサンドの施工を行いました。

 貝殻による生物生息環境改善技術「シェルサンド」の紹介資料は、こちらからご覧ください。